はじめに:Javaを始めるなら開発環境作りが最初の一歩
Javaは、銀行システムからAndroidアプリまで幅広く使われる信頼性の高いプログラミング言語です。初心者でも習得しやすく、就職・転職にも強いスキルです。
ただし、プログラミングを始めるには、まず「開発環境」を整える必要があります。この記事では、パソコン初心者でもわかるように、Javaの開発環境をWindows・Mac両方に対応して丁寧に解説します。
ステップ0:Java開発に必要なものとは?
◆ JDK、JRE、JVMの違い
- JDK(Java Development Kit)
Javaでプログラムを書くのに必要な道具。コンパイルやデバッグなどのツールが入っている。 - JRE(Java Runtime Environment)
Javaで作られたアプリを動かすためのもの。開発には向いていない。 - JVM(Java Virtual Machine)
Javaのプログラムを動かす土台。
👉 初心者は「JDKさえ入れればOK」です!
ステップ1:パソコンの準備
◆ OSのビット数確認
Javaは「64ビットOS」が前提です。以下の手順で確認しましょう。
- Windows:
スタート → 設定 → システム → バージョン情報 → 「システムの種類」 - Mac:
Appleメニュー → 「このMacについて」 → 「概要」
ステップ2:JDKをインストールしよう
◆ どのJDKを選べばいいの?
- Oracle JDK:
本家。商用利用はライセンスに注意。 - OpenJDK(Adoptiumなど):
無料で使える。企業でもよく使われている。
👉 初心者は「AdoptiumのOpenJDK」がおすすめ!
◆ Windowsでのインストール手順
- Adoptiumのサイトから「最新のLTS(長期サポート)版」をダウンロード
- ダウンロードしたファイルをダブルクリック
- 指示通りに「次へ」を押して完了!
◆ Macでのインストール手順
- Homebrewを使うと簡単:
bash brew install openjdk
ステップ3:環境変数を設定しよう
◆ JAVA_HOMEとは?
これはJDKの場所を教えるための「住所登録」です。
◆ Windowsでの設定方法
- システム環境変数 → 新規作成
- 名前に
JAVA_HOME
、値にJDKのパス(例:C:\Program Files\Adoptium\jdk-17
) Path
にも%JAVA_HOME%\bin
を追加
◆ Macでの設定方法
ターミナルで以下を入力:
1 |
echo 'export JAVA_HOME=$(/usr/libexec/java_home)' >> ~/.zshrc<br>source ~/.zshrc<br> |
ステップ4:開発ツール(IDE)を導入しよう
◆ Eclipse(Pleiades版)
- 日本語対応で使いやすい
- Java初心者向け
- ワンクリックでインストール可能
◆ IntelliJ IDEA
- 自動補完やエラーチェックが強力
- 上級者やプロ向け
◆ Visual Studio Code
- 軽量で動作が早い
- Java Extension Packを追加すればOK
ステップ5:Hello Worldで動作確認
◆ コマンドラインで実行
1 |
// HelloWorld.java<br>public class HelloWorld {<br> public static void main(String[] args) {<br> System.out.println("Hello, World!");<br> }<br>}<br> |
1 |
javac HelloWorld.java<br>java HelloWorld<br> |
👉 「Hello, World!」と表示されれば成功!
◆ IDEでの確認
- EclipseやIntelliJで新規プロジェクトを作成
- 新しいクラスに上記のコードを貼り付けて実行!
ステップ6:開発効率を上げる便利ツール
- Maven / Gradle: ライブラリ管理ツール。中〜上級者向け
- Git / GitHub: バージョン管理に必須
- Docker: 環境を使いまわしたい人向け
よくあるトラブルと対処法
トラブル内容 | 原因 | 解決法 |
---|---|---|
javac が見つからない | PATHが通っていない | 環境変数を見直す |
IDEでエラーが出る | JDKの設定ミス | JDKのパスを再確認 |
Macで brew が動かない | Homebrew未導入 | 公式サイトから再インストール |
まとめ:Java開発環境は思ったより簡単!
Java開発環境は、順番通りに進めれば初心者でも30分程度で準備できます。IDEのインストールやHello Worldの動作確認ができれば、あなたはもうJavaプログラマーの第一歩を踏み出しています。
次にやること:Javaの学習を進めよう!
まずは書籍『絶対にJavaプログラマーになりたい人へ。』を読んで、Javaの基礎を身につけましょう。
自力での学習が難しいと感じたら、レビューや就職支援も受けられるサイゼントアカデミーが心強い味方になります!
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