Javaの実行時エラーとは?よくある原因・例外の種類・対処法まとめ!

Java

はじめに

Javaでプログラムを書いていて、コンパイルまではうまくいったのに、いざ実行してみたら…

というようなエラーメッセージが出て、プログラムが止まってしまったことはありませんか?

これは「実行時エラー」と呼ばれるもので、プログラムの実行中に発生する予期しない問題です。今回は、そんな実行時エラーの種類と対処法を初心者向けにわかりやすく解説します!


1. 実行時エラーとは?

**実行時エラー(Runtime Error)**とは、Javaプログラムが正常にコンパイルされてから実行中に発生するエラーのことです。

コンパイル時には見つからないエラーが、実際にプログラムが動いたときにだけ発生するため、初心者にとって特に対処が難しいと感じる部分です。


2. Javaでよく起きる実行時エラーの種類

実行時エラーの多くは、RuntimeException というクラスを継承した非チェック例外として発生します。

✅ NullPointerException

最もよく見る実行時エラー。null の変数にアクセスしたときに発生します。


✅ ArrayIndexOutOfBoundsException

配列の範囲外にアクセスしたときに発生。


✅ ArithmeticException

数学的に無効な演算、特に0で割ったときに発生します。


✅ ClassCastException

オブジェクトの型を間違って変換しようとしたときに発生。


✅ NumberFormatException

文字列から数字への変換で不正なフォーマットだったときに発生。


✅ ConcurrentModificationException

リストなどのコレクションをループ中に変更しようとしたときに発生。


3. JVMエラー(Error)とは?

RuntimeExceptionの他に、Errorという深刻な実行時エラーもあります。

❗ OutOfMemoryError

メモリ不足のときに発生します。

❗ StackOverflowError

再帰呼び出しが深くなりすぎたときに発生。


4. スタックトレースの読み方

実行時エラーが起きると、Javaは「スタックトレース」という情報を表示します。

  • Main.java:5 → 5行目でエラーが発生した
  • メソッド名やファイル名、行番号から原因を追跡できます!

5. 対処法:try-catchで安全に

例:0で割るエラーの対処

ただし、全てをtry-catchに頼るのはNG!
根本的な原因は、プログラム設計や入力チェックの不足です。


6. 予防のためにやるべきこと

✅ nullチェックをする


✅ 配列やリストの範囲を確認する


✅ 型を確認する(instanceof)


✅ コレクションはIteratorで安全に削除


7. よくある実行時エラーとそのコード例

エラー発生例対処法
NullPointerExceptionname.length()nullチェック
ArrayIndexOutOfBoundsExceptionarr[5]配列サイズを確認
ArithmeticException10 / 0割る数をチェック
ClassCastException(Integer) objinstanceofで確認
NumberFormatExceptionInteger.parseInt("abc")try-catchまたはisNumeric
ConcurrentModificationExceptionループ中のremoveIteratorを使う

8. 学習の進め方

Javaを学ぶ上で、実行時エラーの理解はとても大切です。

まずは、「絶対にJavaプログラマーになりたい人へ。」を読んで、エラーの種類や対処法の感覚を身につけましょう。

もし、実践的なコードのレビューや個別の指導を受けたい場合は、「サイゼントアカデミー」を活用するのがおすすめです!


まとめ

  • 実行時エラーはプログラム中のミスや設計漏れで起こる
  • NullPointerExceptionやIndexOutOfBoundsが代表格
  • try-catchだけでなく、事前チェックで予防が重要
  • エラーメッセージとスタックトレースを読めるようになろう!

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