プログラミングの学習を始めると必ず出会う「ソートアルゴリズム」。その中でもバブルソートは、仕組みがシンプルで初心者に最適なアルゴリズムです。データの並べ替えは、効率的なデータ処理や検索の基本となるため、ぜひ学んでおきたい技術です。本記事では、バブルソートの概要とJavaでの実装方法を初心者向けにわかりやすく解説します。
バブルソートとは?
バブルソートは、隣り合う要素を比較しながら順序を入れ替えていくソートアルゴリズムです。最も大きい(または小さい)要素が順に末尾に移動していく様子が「泡(バブル)」のように見えることから名付けられました。
バブルソートの特徴
メリット
- 実装が簡単: アルゴリズムの流れが直感的でわかりやすい。
- 小規模データに適している: データ量が少ない場合には十分実用的。
デメリット
- 効率が悪い: 時間計算量は O(n2)O(n^2)O(n2) で、大量のデータには不向き。
- 他のアルゴリズムに比べ遅い: より効率的なアルゴリズム(例: クイックソート、マージソート)が存在する。
バブルソートの動作
- 配列の先頭から末尾まで、隣接する要素を比較します。
- 必要に応じて、要素を交換します(昇順の場合、小さい値が左側に来るように)。
- 一回のループで最も大きい(または小さい)値が末尾に移動します。
- 配列がソートされるまでこの処理を繰り返します。
バブルソートのJava実装
以下に、バブルソートをJavaで実装した例を示します。
public class BubbleSort {
// バブルソートのメソッド
public static void bubbleSort(int[] arr) {
int n = arr.length; // 配列の長さ
boolean swapped; // 要素の交換が行われたかを記録するフラグ
// 配列を複数回ループ
for (int i = 0; i < n - 1; i++) {
swapped = false; // 初期化
// 現在の範囲内で隣接要素を比較
for (int j = 0; j < n - i - 1; j++) {
if (arr[j] > arr[j + 1]) {
// 要素を交換
int temp = arr[j];
arr[j] = arr[j + 1];
arr[j + 1] = temp;
swapped = true; // 交換が行われた
}
}
// 交換が行われなかった場合、ソート済みと判断し終了
if (!swapped) break;
}
}
public static void main(String[] args) {
// ソート対象の配列
int[] data = {5, 1, 4, 2, 8};
System.out.println("ソート前:");
for (int num : data) {
System.out.print(num + " ");
}
// バブルソートを実行
bubbleSort(data);
System.out.println("\nソート後:");
for (int num : data) {
System.out.print(num + " ");
}
}
}
実行結果
ソート前:
5 1 4 2 8
ソート後:
1 2 4 5 8
コードのポイント
- 入れ替え処理:javaコードをコピーする
int temp = arr[j]; arr[j] = arr[j + 1]; arr[j + 1] = temp;隣接要素の比較結果に基づき、要素を交換します。 - 早期終了の最適化:javaコードをコピーする
if (!swapped) break;交換が発生しない場合、すでに配列がソート済みと判断しループを終了します。 - 範囲の縮小: 外側ループのたびに末尾の要素が確定するため、内側ループの範囲を徐々に狭めています(
n - i - 1)。
バブルソートの使いどころ
バブルソートはシンプルで理解しやすい反面、大量のデータには不向きです。次のような場面で役立つことが多いでしょう。
- 教育目的: アルゴリズムの基本を学ぶ教材として最適です。
- 小規模データの整列: データ量が少ない場合には、バブルソートの低いパフォーマンスが問題になることは少ないです。
バブルソートを理解したら次のステップへ!
バブルソートをマスターしたら、他のソートアルゴリズム(選択ソート、挿入ソート、クイックソートなど)にも挑戦してみましょう。それぞれのアルゴリズムには独自の特徴があり、用途によって使い分けることが重要です。
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まとめ
バブルソートは、シンプルでわかりやすいソートアルゴリズムのひとつです。本記事では、Javaでのバブルソートの仕組みや実装方法を解説しました。このアルゴリズムを学ぶことで、プログラミングの基礎である「アルゴリズムとデータ構造」への理解が深まります。
次のステップとして、さらに効率的なソートアルゴリズムを学び、実践的なスキルを磨いていきましょう!


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