はじめに
「プログラミングを学びたいけど、何から始めればいいかわからない」「Javaを勉強して、将来はプログラマーとして働きたい」
そんなあなたにぴったりの学習テーマが、「家計簿アプリ開発」です。
家計簿アプリは、Javaの基本文法、データの保存、画面操作などの基礎スキルを一度に学べる最高の教材です。さらに、自分で作ったアプリを使ってお金の管理もできるので、一石二鳥です!
このガイドでは、Javaで簡単な家計簿アプリを作る手順を、初心者向けにやさしく解説していきます。
Step1:開発環境を整えよう
必要なツール
- JDK(Java Development Kit)
- IntelliJ IDEA または Eclipse(開発ツール)
- Android Studio(スマホアプリにしたい人向け)
セットアップ手順(PCアプリ版)
- JDKをインストール(公式サイトから最新版をダウンロード)
- IntelliJ IDEAをインストールして、新規Javaプロジェクトを作成
- 「Main.java」という名前でファイルを作り、開発を始めよう!
Step2:どんな家計簿アプリを作るか考えよう
基本機能
- 日付、内容、金額を入力して収支を記録
- 記録したデータを一覧表示
- 合計金額(残高)を表示
- データを編集・削除できる
画面構成
- 入力画面(新しい収支を追加)
- 一覧画面(記録された内容を確認)
- 集計画面(収支の合計を表示)
Step3:データの保存方法を決めよう
ファイル保存 or データベース?
Javaでは、データの保存に以下の方法が使えます。
- テキストファイルに保存
- データベース(SQLite)に保存
今回は、簡単で本格的なSQLiteを使ってみましょう。
データベース構造
項目 | 型 | 内容 |
---|---|---|
id | INTEGER | 自動的に振られる番号 |
date | TEXT | 日付(例:2024/05/01) |
category | TEXT | カテゴリ(例:食費) |
amount | INTEGER | 金額(収入なら+、支出なら−) |
type | TEXT | 収入または支出 |
Step4:コードを書いてみよう
収支の登録コード(Java + SQLite)
1 |
ContentValues values = new ContentValues();<br>values.put("date", "2024/05/01");<br>values.put("category", "食費");<br>values.put("amount", -3000);<br>values.put("type", "支出");<br><br>SQLiteDatabase db = dbHelper.getWritableDatabase();<br>db.insert("transactions", null, values);<br>db.close();<br> |
一覧表示(ListViewやJTableなどで実装)
1 |
Cursor cursor = db.rawQuery("SELECT * FROM transactions", null);<br>while(cursor.moveToNext()) {<br> String date = cursor.getString(1);<br> String category = cursor.getString(2);<br> int amount = cursor.getInt(3);<br> System.out.println(date + " | " + category + " | " + amount + "円");<br>}<br>cursor.close();<br> |
Step5:合計金額を計算しよう
1 |
Cursor cursor = db.rawQuery("SELECT type, SUM(amount) FROM transactions GROUP BY type", null);<br>int income = 0;<br>int expense = 0;<br><br>while(cursor.moveToNext()) {<br> if(cursor.getString(0).equals("収入")) {<br> income = cursor.getInt(1);<br> } else {<br> expense = cursor.getInt(1);<br> }<br>}<br>int total = income + expense;<br>System.out.println("現在の残高:" + total + "円");<br>cursor.close();<br> |
Step6:アプリをもっと便利にしよう!
追加したい便利機能
- カテゴリ別に集計
- 円グラフで支出の割合を表示
- 日付で並び替え
- バックアップ保存(CSV出力など)
Javaにはグラフ描画ライブラリ(JFreeChartなど)もあります。視覚的に見える化することで、アプリの価値がグンと上がります。
Step7:トラブル対処法(よくあるミス)
エラー | 原因 | 対策 |
---|---|---|
NullPointerException | nullの値を使ってしまった | 入力値があるか確認する |
SQLiteエラー | テーブルが存在しない | SQL文を再確認する |
NumberFormatException | 数字以外の文字を金額に入力 | 入力チェックを行う |
まとめ:アプリ作りは最高の学習法!
今回作った家計簿アプリを通して、次のような力がつきました。
- Javaの基本文法
- データの扱い方(保存・読込・表示)
- アプリ設計の流れ
これらは、すべてのJavaエンジニアにとって基礎となる重要なスキルです。
次に進みたい人へ
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