はじめに
最近の Web 開発では、REST API を作ることが当たり前になっています。
Java を学んでいる人の中にも、
- API は作れるけど、設計が正しいか分からない
- とりあえず動くものを作っている
- URL や HTTP メソッドの使い分けがあいまい
という人はとても多いです。
REST API は、
動けばOKではなく、設計がすべて と言っても過言ではありません。
この記事では、
JavaでREST APIを作るときの基本的な作り方と設計指針 を、
初心者にも分かるように解説します。
REST APIとは何か
REST API とは、
HTTP の仕組みをそのまま活かした API 設計の考え方 です。
ポイントは、
- URL
- HTTP メソッド
- ステータスコード
に意味を持たせることです。
Java で REST API を作る場合でも、
考え方は Web の基本に沿っています。
なぜJavaでREST APIを学ぶのか
Java は、
- 業務システムで長く使われている
- 設計を重視する文化がある
- 大規模開発に向いている
という特徴があります。
そのため Java では、
REST API を「設計込み」で作れる人
がとても評価されます。
JavaでREST APIを作る基本的な考え方
Java で REST API を作る場合、
多くのフレームワークが使われますが、
本質は同じです。
やっていることは、
- HTTP リクエストを受け取る
- 処理を行う
- HTTP レスポンスを返す
これだけです。
Servlet を理解していれば、
REST API の仕組みは自然に理解できます。
REST APIの基本構成
REST API は、次の要素で構成されます。
- エンドポイント(URL)
- HTTP メソッド
- リクエストボディ
- レスポンスボディ
この組み合わせが、
API の意味を決めます。
URL設計の基本指針
URLは名詞で表す
REST API の URL は、
操作ではなく、対象を表します。
良い例
/users
/users/{id}
よくない例
/getUser
/createUser
動詞は使いません。
階層構造を意識する
親子関係がある場合は、
URL でも関係を表します。
/users/{id}/orders
URL だけで、
何の情報かが分かる設計
を目指します。
HTTPメソッドの正しい使い分け
GET
- データを取得する
- 状態を変更しない
POST
- 新しいデータを作る
- 登録処理
PUT
- データを更新する
DELETE
- データを削除する
「何でも POST」は、
初心者がよくやる失敗です。
ステータスコードの設計指針
REST API では、
処理結果をステータスコードで伝える
ことがとても重要です。
- 正常に取得できた
- データが存在しない
- リクエストが不正
これらを、
レスポンスボディではなく
ステータスコードで表現
します。
実践例:シンプルなREST API
想定するAPI
- ユーザー一覧を取得する
- ユーザーを登録する
ユーザー一覧取得API
GET /users
レスポンス例
[
{"id": "one", "name": "Alice"},
{"id": "two", "name": "Bob"}
]
URL とメソッドだけで、
何をしているかが分かります。
ユーザー登録API
POST /users
リクエストボディ
{"name": "Charlie"}
登録処理であることが、
設計から自然に伝わります。
設計で意識すべき重要ポイント
Controllerを太らせない
REST API では、
Controller は 入口 に集中します。
- 入力チェック
- 処理の呼び出し
- レスポンス生成
ロジックは別の層に任せます。
責務を分ける
Java は、
役割分担を明確にできる言語 です。
- API層
- ビジネスロジック
- データアクセス
を分けることで、
保守性が大きく上がります。
初心者がやりがちなNG設計
URLに動詞を書く
REST API の考え方から外れます。
ステータスコードを使わない
すべて二百系で返すと、
API の意味が伝わりません。
エラーを文字列だけで返す
エラーも設計の一部です。
JavaでREST APIを学ぶ価値
Java で REST API を学ぶと、
- 設計力が身につく
- フレームワーク理解が早くなる
- 業務システムに強くなる
というメリットがあります。
これは、
Java が長年選ばれ続けている理由
そのものです。
Javaプログラマーを目指す人へ
REST API を、
- 作れる
- 説明できる
- 設計意図を語れる
ようになると、
Java エンジニアとして一段上に進めます。
まずは自己学習で土台を固めよう
REST API の設計を理解するには、
Java の基礎理解が欠かせません。
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設計レビューを通して、
「なぜそのAPIなのか」を説明できる力が身につきます。
まとめ
Java で REST API を作るときは、
- URL設計
- HTTPメソッド
- ステータスコード
を正しく使い分けることが重要です。
REST API は、
設計思想そのもの です。
ぜひ Java を使って、
「長く使われるAPI」を作れるエンジニアを目指してください。

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