はじめに:IntelliJ IDEAとは?
IntelliJ IDEA(インテリジェイ アイディア)は、JetBrains社が開発した人気のJava統合開発環境(IDE)です。
無料版の「Community Edition」と、有料の「Ultimate Edition」がありますが、初心者であれば無料版で十分です。
◆ IntelliJの強み
- 高機能なコード補完
- 自動整形・リファクタリング機能
- デバッグやテスト機能の充実
- 日本語対応も可能(プラグイン導入)
ステップ1:インストールと初期設定
◆ ダウンロード手順
- JetBrains公式サイトにアクセス
- Community Edition(無料)をダウンロード
- ダウンロード後、インストーラを実行
- インストール完了後に起動!
◆ 初回起動時の設定
- テーマ選択(Light/Dark)
- プラグイン選択(初期設定でOK)
- 日本語対応プラグインも導入可能
ステップ2:Javaプロジェクトを作成しよう
◆ プロジェクトの作成手順
- IntelliJ IDEAを起動 →「New Project」をクリック
- 左側で「Java」を選択
- JDK(Java Development Kit)を指定
※未設定の場合は「Download JDK」から導入可能 - プロジェクト名を入力(例:HelloIntelliJ)
- 「Finish」をクリックで完了!
ステップ3:クラスの作成とHello World
src
フォルダを右クリック → [New] → [Java Class]- クラス名に「Main」と入力
- 以下のコードを入力:
1 |
public class Main {<br> public static void main(String[] args) {<br> System.out.println("こんにちは、IntelliJ IDEA!");<br> }<br>}<br> |
◆ 実行方法
- エディタ左横の ▶ ボタンをクリック
- または、クラス名右クリック → Run ‘Main.main()’
ステップ4:便利な入力補助とテンプレート
◆ コード補完(Ctrl + Space)
入力途中で候補を自動表示してくれます。例:
1 |
System.out.println();<br> |
の「Sys」まで打てば自動補完されます。
◆ ライブテンプレート(例:sout)
sout
と入力して Enter を押せば System.out.println();
に変換!
ステップ5:デバッグの使い方
- 行番号横をクリックして「赤丸=ブレークポイント」を設定
- 上部の虫アイコン ▶「Debug」をクリック
- ステップ実行(F7/F8)、変数の中身確認などが可能
ステップ6:便利なショートカットまとめ
機能 | ショートカットキー |
---|---|
自動整形 | Ctrl + Alt + L |
すべて検索 | Shift ×2(ダブルシフト) |
実行 | Shift + F10 |
コメントアウト | Ctrl + / |
ファイル内検索 | Ctrl + F |
リファクタ(名前変更) | Shift + F6 |
ステップ7:Maven / Gradle の利用
プロジェクト作成時に「Maven」や「Gradle」を選択することで、ライブラリ管理が簡単にできます。ビルド管理も自動でやってくれるので、今後の開発に大変役立ちます。
ステップ8:Git連携とバージョン管理
◆ 初期設定
- メニュー → VCS → Enable Version Control
- Git を選択
◆ GitHubと連携
- GitHubアカウントと連携
- プッシュ、プル、マージ操作もGUIで可能
ステップ9:トラブルシューティング
問題 | 解決方法 |
---|---|
JDKが見つからない | File → Project Structure で再設定 |
日本語化されない | 日本語プラグインのインストール確認 |
プロジェクトがビルドできない | Build → Rebuild Project を実行 |
クラスが見つからない | srcフォルダ直下に作成したか確認 |
ステップ10:学習を進めるには?
IntelliJは高機能なので、最初は「Hello World」だけでも十分。そこから徐々に機能を覚えていくのがベストです。
- 初心者は『絶対にJavaプログラマーになりたい人へ。』を読んで基礎を固めましょう。
- 実務的なコードレビューや転職支援が必要な方は、サイゼントアカデミーが学習とキャリアの両方をサポートしてくれます!
コメント