Javaを学び始めた人が必ずと言っていいほど出会う「配列」。
「配列ってなに?」「宣言の仕方がよくわからない…」という声は、プログラミング初心者から多く聞かれます。
そこでこの記事では、Javaの配列の宣言方法を、プログラミング初心者でもわかりやすいように、ゼロから丁寧に解説します。
Javaの強みを活かした配列操作のコツや応用まで、じっくり学べる内容になっています。
そもそも配列ってなに?
配列とは、同じ種類のデータをまとめて扱うための箱です。
たとえば、整数を3つ保存したい場合、普通はこうします。
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int a = 10;<br>int b = 20;<br>int c = 30;<br> |
しかし、配列を使えばこう書けます。
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int[] numbers = {10, 20, 30};<br> |
このように、複数のデータを1つにまとめて管理できるのが配列の特徴です。
データが多くなればなるほど、配列はとても便利な道具になります。
Javaにおける配列の3ステップ
Javaで配列を使うには、以下の3ステップを踏みます。
- 宣言:配列を使いますよ、とコンピューターに伝える
- 生成:配列の大きさ(何個入れるか)を決める
- 初期化:実際にデータを入れる
これを順番に見ていきましょう。
【ステップ1】配列の宣言方法
配列を使うには、まず「これから配列を使うよ」と宣言します。
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int[] scores;<br> |
これは「int
型(整数)のデータが入る配列を使いますよ」という意味です。
他の書き方(古いスタイル)
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int scores[];<br> |
この書き方もJavaでは使えますが、可読性の観点から最近は int[] scores
の方が推奨されています。
【ステップ2】配列の生成
配列は「何個データを入れるか」を最初に決める必要があります。
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scores = new int[3];<br> |
このコードは「整数を3つ入れられる配列を作る」という意味です。
【ステップ3】配列の初期化(値を入れる)
作った配列に値を入れていきます。
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scores[0] = 70;<br>scores[1] = 80;<br>scores[2] = 90;<br> |
インデックスは 0から始まる ことに注意してください。
このようにして、配列の各要素にデータを格納します。
宣言・生成・初期化をまとめて書く
Javaでは、宣言・生成・初期化を一気に書くこともできます。
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int[] scores = {70, 80, 90};<br> |
このように書くと、一行で配列のすべてを準備できます。
配列の使い方いろいろ
配列の長さを知る
配列の要素数(長さ)を知りたいときは、以下のようにします。
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System.out.println(scores.length); // 出力: 3<br> |
配列の値をすべて表示する(for文)
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for (int i = 0; i < scores.length; i++) {<br> System.out.println(scores[i]);<br>}<br> |
拡張for文を使う(簡単な書き方)
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for (int score : scores) {<br> System.out.println(score);<br>}<br> |
応用編:多次元配列
Javaでは、配列の中に配列を入れる「多次元配列」も使えます。
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int[][] matrix = {<br> {1, 2, 3},<br> {4, 5, 6}<br>};<br> |
この配列は、2行3列の表のような形をしています。
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System.out.println(matrix[1][2]); // 出力: 6<br> |
よくあるミスとその対処法
ミス1:配列のインデックスを超えてアクセス
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int[] arr = new int[3];<br>System.out.println(arr[3]); // エラー:ArrayIndexOutOfBoundsException<br> |
配列のサイズは 3
なので、arr[0]
, arr[1]
, arr[2]
までが正解です。
ミス2:サイズを後から変更したい
配列は一度サイズを決めたら変更できません。
サイズ可変のデータ構造を使いたい場合は、ArrayList
を検討しましょう。
Javaの配列は「規律正しい」
Javaは型に厳格な言語です。
配列を使うときも、どんな型のデータを入れるかを明確に決める必要があります。
この「規律」があることで、大規模なシステム開発でもミスが起きにくくなります。
この点が、Javaの強みの一つです。
これからJavaを本格的に学びたい人へ
Javaは配列以外にも、クラス、オブジェクト指向、例外処理など、学ぶべきことがたくさんあります。
「独学で続けられるか不安…」「誰かにソースコードを見てほしい…」と思ったら、学びのサポートを受けるのもひとつの方法です。
まずは 絶対にJavaプログラマーになりたい人へ。 を読んで、Javaの基礎から学ぶことをおすすめします。
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まとめ
この記事では、「Javaの配列宣言」について次のことを解説しました。
- 配列とは何か、なぜ使うのか
- Javaにおける配列の宣言方法
- 配列の生成、初期化、利用方法
- 多次元配列とその操作
- よくあるエラーとその対策
Javaの配列は、最初はちょっと難しく感じるかもしれませんが、慣れると非常に便利です。
毎日の練習で少しずつマスターしていきましょう!
もっと学びたい人は、まず 絶対にJavaプログラマーになりたい人へ。 を手に取ってみてください。
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