はじめに:ToDoリストアプリはJava学習の登竜門
Javaを学び始めた初心者が最初に挑戦するアプリケーションとして定番なのが「ToDoリスト」です。このアプリは、シンプルながらもプログラミングに必要な考え方が詰まっていて、基礎から応用までを実践的に学べます。
この記事では、JavaでToDoリストアプリを開発する手順を、実際のコード例を交えながら丁寧に解説します。最終的には、あなたのポートフォリオに載せられるレベルのToDoリストアプリを完成させることが目標です。
ステップ1:開発環境を整えよう
- JDK:Java開発キット(JDK)をインストールします。Java 17以上推奨。
- IDE:IntelliJ IDEAやEclipseを使うと効率的。
- GitHub:コードを管理し公開するのに便利。
ステップ2:最も基本的なコンソール版ToDoリストを作る
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import java.util.ArrayList;<br>import java.util.Scanner;<br><br>public class ToDoApp {<br> static ArrayList<String> tasks = new ArrayList<>();<br><br> public static void addTask(String task) {<br> tasks.add(task);<br> System.out.println("追加されました: " + task);<br> }<br><br> public static void viewTasks() {<br> if (tasks.isEmpty()) {<br> System.out.println("タスクはありません。");<br> } else {<br> System.out.println("タスク一覧:");<br> for (int i = 0; i < tasks.size(); i++) {<br> System.out.println((i + 1) + ": " + tasks.get(i));<br> }<br> }<br> }<br><br> public static void deleteTask(int index) {<br> if (index >= 0 && index < tasks.size()) {<br> String removed = tasks.remove(index);<br> System.out.println("削除されました: " + removed);<br> } else {<br> System.out.println("番号が正しくありません。");<br> }<br> }<br><br> public static void main(String[] args) {<br> Scanner scanner = new Scanner(System.in);<br> while (true) {<br> System.out.println("\n1. タスク追加 2. 表示 3. 削除 4. 終了");<br> String input = scanner.nextLine();<br> switch (input) {<br> case "1":<br> System.out.print("追加するタスク: ");<br> String task = scanner.nextLine();<br> addTask(task);<br> break;<br> case "2":<br> viewTasks();<br> break;<br> case "3":<br> System.out.print("削除する番号: ");<br> int idx = Integer.parseInt(scanner.nextLine()) - 1;<br> deleteTask(idx);<br> break;<br> case "4":<br> System.out.println("終了します。");<br> scanner.close();<br> return;<br> default:<br> System.out.println("無効な入力です。");<br> }<br> }<br> }<br>}<br> |
ステップ3:GUIアプリを作ってみよう(JavaFX)
- JavaFXを使えば、ウィンドウやボタン付きのアプリも作れる。
- ListView、TextField、Buttonなどで見た目を整える。
ステップ4:データ保存機能の追加
FileWriter
でテキストに保存。JDBC
を使ってMySQLなどのDBに保存。- 永続化することで実用性アップ。
ステップ5:Webアプリとして完成させる(Spring Boot)
- Spring Boot + ThymeleafでWeb画面を作成。
- Spring MVCとJPAでMVC構成を体験。
- 簡易的なログイン機能やバリデーションも追加可能。
ステップ6:GitHubにアップして面接で使おう
- READMEに概要・技術・セットアップ方法を記載。
- スクリーンショットや機能のGIFがあると好印象。
- 「誰かのために書かれた」READMEにしよう。
ステップ7:機能を拡張してアプリを進化させよう
タスクの状態管理
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public enum TaskStatus {<br> TODO, IN_PROGRESS, DONE<br>}<br> |
優先度・締切日を追加
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private LocalDate dueDate;<br>private Priority priority;<br> |
ステップ8:テストコードで品質を保証
- JUnitを使ってメソッド単位で検証。
- モック(Mock)を使って外部依存を切り離す。
ステップ9:公開して誰でも使える形にしよう
- HerokuやRenderで無料デプロイ。
- 自分のVPSでも公開可能。
- LINE通知、Slack連携なども挑戦!
ステップ10:ポートフォリオとしての仕上げ
- 説明資料(PDF・スライド)も準備。
- プレゼン練習もしておく。
- 実行環境付きでGitHubに載せれば完璧。
応用編:発展アイデア
- Trello風カンバンアプリ
- チームで共有するプロジェクト管理
- モバイルアプリ連携(Flutterなど)
まとめ:ToDoアプリで学ぶJavaのすべて
ToDoアプリを作る過程は、Javaエンジニアとしての第一歩です。基本構文、設計、テスト、デプロイ、ポートフォリオ作成と、すべてのステップを経験できます。
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