Springを使ったJava開発をしていると、
こんな不思議な感覚を持ったことはありませんか。
- newしていないのに動く
- どこで作られているのか分からない
- 魔法のように感じる
そして、こう思います。
「正直、よく分からないけど、動くからいいや」
ですが――
ここで理解を止めてしまう人と、伸び続ける人の差はとても大きいです。
Springの本当の価値は、
依存注入の仕組みを理解した瞬間に一気に見えてきます。
この記事では、
- 依存とは何か
- 依存注入とは何か
- Springは裏で何をしているのか
- なぜ設計が良くなるのか
を、
小学生でもイメージできる説明 × 現場エンジニアの視点
で、ゆっくり解説します。
そもそも「依存」とは何か
まず、言葉を正確にしましょう。
依存とは
「このクラスは、別のクラスがないと動けない」
この関係を「依存」と呼びます。
たとえば、
- クラスの中で別クラスをnewしている
- 特定の実装に直接結びついている
これは、強い依存です。
なぜ初心者は依存を意識しないのか
初心者の頃は、
- 動くことが最優先
- newすれば使える
- 問題が起きていない
そう感じます。
しかし、アプリが大きくなると、
- 修正が怖くなる
- 影響範囲が分からない
- テストが書けない
という問題が、一気に表面化します。
原因はすべて、
依存をコードの中に直接書いていること
です。
依存注入とは何か
ここで登場するのが、依存注入です。
一言で言うと
「必要な部品を、自分で作らずに、外から渡してもらうこと」
これが依存注入です。
たとえ話で理解する
あなたが仕事で使うパソコンを想像してください。
- 毎回、自分で組み立てますか?
- CPUから作りますか?
普通は、
- 用意されたものを使う
はずです。
依存注入も同じです。
「使う側は、作り方を知らなくていい」
これが、とても重要な考え方です。
Springを使わない場合に起きる問題
Springを使わずに書いたコードでは、
次のような状態になりがちです。
- クラスの中がnewだらけ
- どこで何が作られているか分からない
- 修正時に影響が広がる
これは、
クラスが“仕事”と“準備”を両方やっている
状態です。
テストが地獄になる理由
特に問題になるのが、テストです。
- テスト用の処理に差し替えたい
- でもnewしていて差し替えられない
結果、
- テストが書けない
- 手動確認が増える
- バグが増える
という悪循環に陥ります。
Springの依存注入で何が変わるのか
ここで、Springの考え方を見てみましょう。
Springでは、
- クラスは「これが必要」と宣言する
- 実際に用意するのはSpring
という役割分担になります。
newを書かない本当の意味
「newしなくていい」
これは本質ではありません。
本質は、
クラスが“依存の管理”から解放されること
です。
これにより、
- クラスの役割が明確になる
- 設計が自然に整理される
- 変更に強くなる
という効果が生まれます。
Springはいつ何をしているのか
ここが一番モヤっとしやすい部分です。
アプリ起動時に起きていること
Springアプリが起動するとき、
裏側では次のことが行われています。
- クラスを探す
- 管理対象を決める
- 必要なものを組み立てる
この「管理する仕組み」を、
コンテナと呼びます。
コンテナの正体
コンテナとは、
「部品を管理する巨大な箱」
だと思ってください。
人がやっていた、
- 作成順の管理
- 依存関係の解決
を、Springが代わりにやっています。
Beanとコンポーネントの正体
Springでよく出てくる言葉が、Beanです。
Beanとは何か
Beanとは、
Springが管理しているオブジェクト
それ以上でも、それ以下でもありません。
なぜアノテーションを付けるのか
アノテーションは、
Springへの「合図」です。
「このクラス、管理してください」
この合図があるから、Springは、
- 作る
- 保管する
- 必要な場所に渡す
ことができます。
依存注入の方法と設計の差
依存注入には、いくつか方法があります。
コンストラクタ注入
最もおすすめされる方法です。
理由は、
- 何に依存しているかが一目で分かる
- 途中で変えられない
- 設計が崩れにくい
からです。
フィールド注入が楽に見える理由
初心者には、
- 書く量が少ない
- 見た目が簡単
に見えます。
しかし、
- 依存が見えにくい
- テストしづらい
という弱点があります。
楽に見える方法ほど、後で苦しくなる
これは、開発あるあるです。
依存注入がテストを変える
依存注入の最大のメリットは、
差し替えられることです。
- 本物の処理
- テスト用の処理
を簡単に切り替えられます。
これは、
- 安心して修正できる
- バグを早く見つけられる
という、現場で非常に大きな価値になります。
よくある誤解
ここで、よくある勘違いを整理します。
- Springを使えば良い設計になる
- アノテーションを付ければDI
- 動いていれば問題ない
どれも違います。
大事なのは、依存をどう考えているか
です。
Springは、
その考え方を助けてくれる道具にすぎません。
現場で使えるレビュー視点
設計が分かる人は、
コードを見るときに次を考えています。
- このクラスは何に依存しているか
- その依存は本当に必要か
- 将来変わりそうか
この視点を持つだけで、
コードの見え方が変わります。
まとめ
最後に、要点を整理します。
- 依存とは「必要としている関係」
- 依存注入とは「自分で作らず、渡してもらう」
- Springは依存管理を肩代わりしている
- 理解すると設計力が一段上がる
Springは魔法ではありません。
Javaの設計思想を、正しく実装したフレームワーク
です。
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本質から理解できる環境
が整っています。
依存注入が分かると、
Springは「難しい」から「頼れる相棒」に変わります。
一歩ずつ、
設計ができるJavaエンジニア
になっていきましょう。

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